第23回 モデラーズクラブ合同作品展報告

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2012年5月20日(日)、ツインメッセ静岡にて開かれた第23回モデラーズクラブ合同作品展に、「車談呆人 カー模deリング GARAGE24」のメンバーとして作品を展示しました。

 

毎年大盛況の展示会ですが、今回はさらに人出が増えたような気がしました。参加サークルが増えて通路が狭くなったからなのかな・・・。

 

GARAGE24

私たちの今年のテーマは「劇中車その2」。

昨年好調だったため再びこのテーマにしましたが、この一年は各メンバーそれぞれ仕事や家庭の諸々が忙しく、新作で小間を埋めることができなかったのがちょっと残念でした。

 

ではそのテーマに沿った作品をご紹介。こちらは皆さんわかりますね。

「n-hirobe」さんの作品です。

こちらは「さかもっちゃん」。

トム・クルーズとキャメロン・ディアス主演の「ナイト&デイ(Knight&Day)」に出てきたポンティアックGTO。

渋い選択ですねえ。

いつも札幌から駆けつける「mon」さん。

こちらも何の車種かは解説不要ですね。来場者の方にも大人気。

「n-hirobe」さんのポーラー・ライツ (POLAR LIGHTS)スピードレーサー。

とても細身のボディーが印象的です。

私もこのテーマに沿って「リアルペネロープ号」を持参しましたが、気づいたら写真を撮っていなかった・・・。

なつかしのモデルカーコンテスト 思い出企画

タミヤニュースに出た「トリノのIさん」の発案で、タミヤも巻き込んだ思い出企画は、無事その目的を達成することができました。

こちらは「静岡プラモ親父の会」ブース。

メンバーのUさんの取り計らいで、まずはここにパネルを設置。でもスペースが十分取れなかったので・・・、

何と、会場の総合受付テーブルにこれらを置かせてもらうことになったようです。

もちろん同じものはGARAGE24のブースにも展示。

そして第一回コンテストに参加した、マトラとポルシェを41年ぶりに並べることができました。

「ひろポン」さんとも41年ぶりの再会(と言っても実質初対面)。

まさかこんなことができるなんて、ネットの力は凄いなあ。

41年ぶりの再会を、この2台も喜んでいるように見えます。

それにしても、よく41年間保存してくれましたねえ。

エンジンの作りこみも、これが高校生の作品とは思えません。

 

あのコンテストではマトラの作例はいくつかあったと記憶しています。

その中で最上位に入った作品はエンジンをDFVに換装した他、全体の仕上げやディスプレーのレベルが高く、確かにあれは抜きん出ていたという印象。

でもあの作品がなかったら、このマトラが入選に入ったかもしれませんね。

日産テクノモーターズクラブ & TFWT

会場で「私も第四回で準特選でした」と声をかけられました。

その方は日産テクノモーターズクラブ & TFWTのメンバーで、例えばこれとか・・・、

これを展示されています。

あの伝説のコンテストは1971年から4年間開催されていることがわかっていますが、第四回の様子はこちらも不明確だったので、その入賞者が見つかってホントにラッキー。

 

現在判明している情報を確認します。

第一回・・・私とひろポンさん。
なお「静岡プラモ親父の会」メンバーのUさんは友人たち数人と応募するも書類審査まで。

第二回・・・未発見

第三回・・・トリノのIさんとミーヤンさん

第四回・・・日産テクノモーターズクラブのFさん

となります。

 

ちなみに「日産テクノモーターズクラブ」はその名の通り日産テクノの社員で構成されているクラブ。

日産テクノは日産自動車の100%出資子会社で、日産車の設計受託などを行っているエンジニア集団の企業です。

 

一方「TFWT」は模型コンテストの入賞者同士の交流から生まれたクラブで、メンバーが一部かぶっているとのこと。

この作品にしても・・・、

こちらにしても、尋常のレベルではありません。

このフィギュアの表現方法など、学ぶ所が多いですねえ。

 

 

 

 

Blog Modelers

「ヒロシ」さんの「ポルシェ936ターボ」。

ミツワのキットに徹底的に手を入れ(フロントタイヤの上のスリットが抜けているのがわかるでしょ)、しかもマルティニストライプは全部手書きと言う労作。

それらが破綻なくマッチしているものだから、見る人にはその凄さがわからないかもって心配しちゃうほどです。

クラブMODENA

「MATSU」さんの「ディノ206GT」。

フジミのキットをそれはもう綺麗に完成させています。

こちらは静岡に発つ前にネットで購入した「TYPE206 Prototipo Competizione」。フジミとは呼び方が違っていますが、同じ車です。

このレジンキットをリリースしていた「ひろっしjp」さんとは毎年展示会で顔を合わせ、楽しくお話させていただいていましたが、5月10日に闘病むなしく逝去されました・・・。

来年の静岡には、完成させて持って行ければいいなと思っています。

湘南さん

湘南さんのブースの作品は、もうどれを紹介していいかわからないくらいなのですが、今回は「nanapapa」さんの「BMW 535i 」をご紹介。

何でこれかと言いますと、それはこの写真を見ればわかると思いますよ。

プラモであることを感じさせない密度感と言いますかソリッド感。

私もこういう感じの作品が作りたいんですよね。

世界ブラックマント同盟

今回の同窓会企画の元締め、「トリノのIさん」が大好きなのが「めが」さんの作る怒涛のF1群なんです。

こちらは特撮やアニメ番組に出てきた往年のマシン。

こういうプラモは大抵の場合、作って遊んで壊れて終わりでしたが、こうやってきちんと完成させると、何とも言えないワクワク感が伝わって来ます。

不思議ですねえ、何でこんなに心躍るんだろう。

マッハロッドです。

キットはノーズ形状からして、初代サニーをベースとしたと言われる「後期型」と思われます。

ちなみに前期型はダットサンフェアレディーがベース・・・って大人になってからこういう見方をするのも「大人気ない」でしょうか。

ぺいんとマスターズ

こんな風に描いていって・・・、

こんな風に仕上がるわけですが・・・、

もうほとんど芸術の世界じゃない?って感じるわけです。

 

浜北モデラーズクラブ

「うーたん爺」さんのホンダ・ダックスですが、これはあくまでも比較用。

メインは次のホンダ・シャリーです。

ご本人からの解説です。

「自作パーツは、フレーム、前後フェンダー、シート、マフラー、そして最大の特徴の レッグ・シールドです。

レッグ・シールドはプラバンをバキュームしたままですが、その他のパーツはレジンで複製しています。

去年の7月にタミヤのダックスが再販されたのですが、作品展の会場には、なぜか、 うちのブースにしか展示作品が無かったです」

ちなみに「うーたん爺」さんは結構お若い方。
「爺さんになるまで模型を作って行きたいからこういう名前にした」そうです。

スケールワークス

毎年必ず何作かを紹介させていただいている、スケールワークスさん。

並んでいる作品の全てが超ハイレベル。

 

メンバーは定期的に集まって例会を開いているとのことですが、ネットの世界とはほとんど無縁の会員も多いとか。

その分、心置きなく工作に集中できるのかもしれません。

私もこうやってサイトを運営しながら模型作りを楽しんでいますが、その時間配分は1:1どころか、サイトの方のウエイトが高いくらい。

つまり模型作りに専念すれば、今の倍のペースで完成させたり、もっと腕を上げてこれに近づける作品が作れるようになるかもしれない。

でもサイトを通して色んな人と会話するのも好きだし、私の役目はやっぱり模型の楽しさの普及活動じゃないかと。

 

スケールワークスさんの作品群を見ると、いつもそんなことを思うのです。

Ducktails Auto Modeling Club

昨年の柏崎の展示会にも持ってきていただいた、「イカタン」さんの「侵略!イカ娘」。

普通のキットに綺麗にデカールを貼る方向も もちろん「あり」なんですが、架空の車を作るならとことん遊んでみようっていう「思い切り」が好きです。

 

世界最小のコンパクトカーと言われる「ピールP50」はじめ、すごくたたずまいの良いこれらの作品群。

「イカタン」さんによれば作った方はまだとてもお若いとか(当日はお話できなかった)。

こちらは一見アメ車のナスカーのように見えますが、よく見ると全部国産車ベース。

例えばこのバリカンコスモ、よく見るとゼッケンが13B”になっていたり・・・、

わざわざリアがファストバックからノッチバックになっていたりと遊び心がたっぷり。

こちらのチェリーは何とフルスクラッチだそうで、しかも塗装のセンス抜群。参りました。

 

この他、会場にはびっくりするほど素晴らしい完成度の作品が多々ありました。全体のレベルも2〜3年前と比べてずいぶん上がっているように感じられます。そういう中に混じって自分の作品を展示できる幸せを感じるとともに、もっと自分も精進しなくてはと発破をかけられたような、今回の展示会でした。