幸い私のところは楽しく運営させていただいていますが、色々なサイトを巡っている中では訪問者とのいさかい、掲示板の休止、あるいはサイトそのものの閉鎖などに出会ってきました。とても残念なことです。
なぜそのようなことになってしまうのか。そのほとんどは訪問者との感情の行き違いです。ネット上のやりとりと言えど生身の人間同士のおつきあいですから、時にはうまく会話ができないときもありますし。
サイトを開設した当初は訪問者も少なく、寂しいものです。カウンタが一つでも回ったり、掲示板に訪問者があれば、それだけで嬉しい時期があるはずです。もちろん私もそうでした。
しかしだんだん訪問者が増えてくると、中には波長の合わない人、マナーに欠ける人がやってくるかもしれない。そういった時期に何かしらのトラブルがあるとサイト運営の意欲がそがれてしまう・・・。ある程度長くホームページを運営している人は多かれ少なかれそういう経験をし、それを乗り越えて来たはずです。
これを避けたいのなら訪問者と会話をしなければいい。掲示板や投稿欄も設けずメールアドレスも公開しなければトラブルは起きません・・・。まあ、そこまで行かなくても、掲示板での突っ込んだ会話を避け、サイトの中で自分の考えや日記などを公開しなければトラブルは起きにくい。でもそれではサイト運営の面白さは半減するかもしれません。
私も色々考えながらサイトを運営しています。開設当時からずいぶん考え方も変わりましたが、とりあえず今考えていること、実行していることを書いてみます。主に掲示板でのマナーの話になりました。
●基本的に年齢によって言葉使いは変えません。
私は今60歳を超えていますから、訪問者はまず間違いなく私より若い。私のサイトに来てくださる方は私に対して丁寧な言葉を使われる方が多いですが、逆に私は相手がどんなに若くても言葉使いは変えません。むしろ若い人にほど丁寧な言い方をします。
●だが、時と場合によっては会話のタッチを変えます。
いつも丁寧な言葉遣いではつまらない。だから長く付き合っている人とは話題に合わせて会話のタッチを変えます・・と言うか、自然に変わってしまう。
ただ、ここが難しいところなんですが、ある掲示板で管理人と訪問者が「また来たか、このオヤヂは!」などと「くだけた」会話をしていても、誰もが同じような言葉遣いができるわけではない。私も「場の雰囲気」を読みながら、仲良くなるにつれ、会話のタッチを変えていっています。
同じことを言われてもAさんなら笑えるが、Bさんなら腹が立つってこと、実生活でもありますからね。
●ヨソ様の作品に対する言葉遣い
どんな初心者の昨品にもきらりと光る価値があります。経験年数、環境、時間などによって、思い通りには仕上がらないところがあったかもしれませんが、それは作った自分が一番わかっているはず。だから作品の良いところで話題を盛り上げたいと思っています。
ただ、褒めるにしても言葉遣いは大切。
「なかなか上手ですね」
「けっこういいですよ」
「思ったよりうまいと思いました」
「きれいなんで意外とびっくり」
などの言葉には毒を感じます。私は使いませんし、だから逆にそれを言われたくないぞ。
●原則的に「何々すべき」という言い方はしません
例えばカーモデルで良く行われる「研ぎ出し」という技法、私はそれに意味があると思っているので行いますが、他の人に対して「研ぎ出しはすべき」と言いません。
模型は個人個人が好きなやり方で楽しめばいいからです。
・「何々すべき」・・・よほどのことがなければ、こういう言い方はしません。
・「何々した方がよい」・・・相手によって使い分けます。
・「何々する方法もあります」・・・普通に使います。
●強制的に退去いただく基準もあります。
ごくまれに、なかなか会話にならない人がやってこられる場合があります。その多くはとても若い人で、まだ文字での会話に慣れていないからかと考えられます。そういう方でも会話のコツをつかみたいと言う意思があるのなら、私は掲示板をそのための練習台にしてもらってもかまわないと思っています。
ただ、ものには限度もあります。「よその掲示板でさんざん迷惑かけた人」や「前回の書き込みの問題点をやんわり指摘しても、全く改善が見られない人」などには掲示板への立ち入りを禁止する場合があります。
その人にとっては辛いことかもしれませんが、私は掲示板に集う多くの方たちの心地よさを優先します。
●突っ込んだ話はメールでね。
掲示板での会話は多くの人の目に触れます。書き込むときは、管理人さんだけでなく、他の人たちにも楽しんでもらえる話題かどうかを意識します。
管理人さんだけに用事があるときは、メールを使います。