3.楽しいサイト運営・・・SNS時代ですが、運営の基本は同じ

2024年1月確認済

はっきり言いましてホームページを作るのはそれほど難しいことではありません。これを見ているあなたは、少なくてもパソコンを通じてインターネットをサーフィンできるわけですから、ちょっと勉強すれば何とかなるでしょう(ブログを使えばネットデビューの敷居がさらに低くなります)。

ただ、ネットはデビューしてからが難しい。カウンタが思うように回らなかったり、掲示板にあんまり人が来てくれない・・・などで、自分のサイトを維持する楽しさを感じられない場合が出てくるかもしれません。

せっかくネット上に家を建てたのですから楽しい運営がしたいですね。以下はそんな気持ちで書きました。

 つい行きたくなるサイトって
気付いたらたくさんのサイトと相互リンクさせていただいています。毎日全てを回りたいところですが、時間的にそうも行かない・・・。
そんな中、つい毎日のように訪問してしまうサイトには何か秘訣があるようです。

私にとってのそれは、

お邪魔しやすい雰囲気。
●サイトマスターと訪問者とのやり取りが心地よい。
●自分にとって役に立つ内容が盛り込まれている。

あたりです。逆に自分のホームページがそうであれば、お客を日々集められるわけです、きっと。

 それでは一つ一つ分析
●お邪魔しやすい雰囲気・・とは。

技術的にはサイトデザインや使いやすさが大事でしょう。前のページでも触れていますが、お客さんが迷子になることなく、新しいところがすぐわかり・・・と、ストレスなく廻れるデザインが重要です。

雰囲気の良いサイトイメージ、言葉遣いも大事です。妙に馴れ馴れしい雰囲気のサイト、無機質なイメージのサイト、アナーキーな雰囲気のサイトなどは、それが仮に作成者の演出であっても、訪問者を選んでしまうかもしれません。

サイトマスターと訪問者とのやり取りが心地よい・・とは。

自分の経験から言えば、ここはとても重要です。掲示板で会話が弾んでいる、あるいは初めての人でも書き込みやすい雰囲気ならば、日々多くの人が足跡を残してくれます。
また、足跡を残した時に管理人が早めのレスをつけてくれるのは嬉しいですね。ほとんどの掲示板がそうではありますが、レスをいただけないサイトもあります。何となくつまらなくて、その後足が遠のいてしまいます。

私はさらにこんなことにも気をつけています。

常連さんだけを大事にしすぎない。
ある程度運営を続けてくると、どのサイトにも常連さんがついてきます。お店で言う「固定客」「上得意」さんってわけで大切な存在です。しかし常連だけがわかる話、他の人には入り込めない話 ”ばかり” で盛り上がると、初めての人が書き込みにくい雰囲気ができてしまいます。
私の場合ですが、内輪話になったときは他の人にも話の流れがわかるように整理したり、一つの話で盛り上がりすぎたときには「そろそろ終了」宣言を出したりします。

共通の話題を探す。
私のサイトのカテゴリーは、主に車プラモです。車模型の楽しみ方にはスロットレーシングもありますし、模型というジャンルには飛行機、船、戦車もあります。お互いの根は一つですが、細かい話になるとなかなかよくわからないもの。
そこで時には誰もが楽しめる話題、例えばホームページ作りや写真のこと、実車の話題、雑談などを自分から振るときがあります。
模型をやらない人でも参加できる掲示板が一つの理想です。

このように、サイト運営の中で掲示板は非常に重要だと思っています。

●他の皆さんに役に立つ内容が盛り込まれている・・とは。

模型のサイトは作品のレベルが大切なことは言うまでもありませんが、それ以外にもお客を呼べる内容がある場合は、どうしても「来ざるを得ない」ことになります。どんな内容がお客を呼べるかは各々のサイトの管理者が考えることですが、キットインプレッションや資料集なども有効ですね。

私の場合、これにあたるのは「模型写真を撮ろう」や「工作室」あるいは「昔話」なのでしょうか。

 運営していれば楽しいことばかりじゃないけどね

幸い私のところは楽しく運営させていただいていますが、色々なサイトを巡っている中では訪問者とのいさかい、掲示板の休止、あるいはサイトそのものの閉鎖などに出会ってきました。とても残念なことです。

なぜそのようなことになってしまうのか。そのほとんどは訪問者との感情の行き違いです。ネット上のやりとりと言えど生身の人間同士のおつきあいですから、時にはうまく会話ができないときもありますし。

サイトを開設した当初は訪問者も少なく、寂しいものです。カウンタが一つでも回ったり、掲示板に訪問者があれば、それだけで嬉しい時期があるはずです。もちろん私もそうでした。
しかしだんだん訪問者が増えてくると、中には波長の合わない人、マナーに欠ける人がやってくるかもしれない。そういった時期に何かしらのトラブルがあるとサイト運営の意欲がそがれてしまう・・・。ある程度長くホームページを運営している人は多かれ少なかれそういう経験をし、それを乗り越えて来たはずです。

これを避けたいのなら訪問者と会話をしなければいい。掲示板や投稿欄も設けずメールアドレスも公開しなければトラブルは起きません・・・。まあ、そこまで行かなくても、掲示板での突っ込んだ会話を避け、サイトの中で自分の考えや日記などを公開しなければトラブルは起きにくい。でもそれではサイト運営の面白さは半減するかもしれません。

私も色々考えながらサイトを運営しています。開設当時からずいぶん考え方も変わりましたが、とりあえず今考えていること、実行していることを書いてみます。主に掲示板でのマナーの話になりました。

基本的に年齢によって言葉使いは変えません。

私は今60歳を超えていますから、訪問者はまず間違いなく私より若い。私のサイトに来てくださる方は私に対して丁寧な言葉を使われる方が多いですが、逆に私は相手がどんなに若くても言葉使いは変えません。むしろ若い人にほど丁寧な言い方をします。

だが、時と場合によっては会話のタッチを変えます。

いつも丁寧な言葉遣いではつまらない。だから長く付き合っている人とは話題に合わせて会話のタッチを変えます・・と言うか、自然に変わってしまう。

ただ、ここが難しいところなんですが、ある掲示板で管理人と訪問者が「また来たか、このオヤヂは!」などと「くだけた」会話をしていても、誰もが同じような言葉遣いができるわけではない。私も「場の雰囲気」を読みながら、仲良くなるにつれ、会話のタッチを変えていっています。
同じことを言われてもAさんなら笑えるが、Bさんなら腹が立つってこと、実生活でもありますからね。

ヨソ様の作品に対する言葉遣い

どんな初心者の昨品にもきらりと光る価値があります。経験年数、環境、時間などによって、思い通りには仕上がらないところがあったかもしれませんが、それは作った自分が一番わかっているはず。だから作品の良いところで話題を盛り上げたいと思っています。

ただ、褒めるにしても言葉遣いは大切。

「なかなか上手ですね」
「けっこういいですよ」
「思ったよりうまいと思いました」
「きれいなんで意外とびっくり」

などの言葉には毒を感じます。私は使いませんし、だから逆にそれを言われたくないぞ。

●原則的に「何々すべき」という言い方はしません

例えばカーモデルで良く行われる「研ぎ出し」という技法、私はそれに意味があると思っているので行いますが、他の人に対して「研ぎ出しはすべき」と言いません。
模型は個人個人が好きなやり方で楽しめばいいからです。

・「何々すべき」・・・よほどのことがなければ、こういう言い方はしません。
・「何々した方がよい」・・・相手によって使い分けます。
・「何々する方法もあります」・・・普通に使います。

●強制的に退去いただく基準もあります。

ごくまれに、なかなか会話にならない人がやってこられる場合があります。その多くはとても若い人で、まだ文字での会話に慣れていないからかと考えられます。そういう方でも会話のコツをつかみたいと言う意思があるのなら、私は掲示板をそのための練習台にしてもらってもかまわないと思っています。

ただ、ものには限度もあります。「よその掲示板でさんざん迷惑かけた人」や「前回の書き込みの問題点をやんわり指摘しても、全く改善が見られない人」などには掲示板への立ち入りを禁止する場合があります。

その人にとっては辛いことかもしれませんが、私は掲示板に集う多くの方たちの心地よさを優先します。

●突っ込んだ話はメールでね。

掲示板での会話は多くの人の目に触れます。書き込むときは、管理人さんだけでなく、他の人たちにも楽しんでもらえる話題かどうかを意識します。
管理人さんだけに用事があるときは、メールを使います。

 もしマナーに欠ける訪問があったら

サイト運営を長くやっていれば、「マナーに欠ける人」、「場の雰囲気が読めない人」、「色々と調べて丁寧に質問に答えてもお礼一つ言わない”教えて君”」・・・などに遭遇するときもあるでしょう。そんな時には・・。

●いやな気持ちになったら一呼吸

私も人間ですから、気分によって書き込みのテンションが変わる場合がありますし、愉快でないメールや掲示板への訪問があったら、思わず反応したくなります。が、売り言葉に買い言葉で険悪になってもいけない・・・。
そういう時はとりあえずの回答をしておいて正式な対応は翌日するなど、一呼吸置いた方がいい場合がありますね。

不快な書き込みを見たとき、そこの常連さんは冷静に

あるサイトでマナーに欠ける書き込みがあったとき、そこの常連さんは一言諫(いさ)めたくなるかもしれません。管理人にとっては強い味方ですが、多くの常連さんが反応してしまうと掲示板の雰囲気は台無しになってしまいます。
このあたりのバランスが難しいのですが、常連さんの支援は程々に・・がよろしいかと。
また、管理人は自分の意志をはっきりとさせないと、何でも許されるサイトとなめられる恐れもあります。

●ミスったらすぐリカバリー

時にはうっかり自分の発言が相手を困らせるときもあるでしょう。その時は素早くリカバリー(汗。

つまるところ、サイトは自分で守るしかありません。特に掲示板の健康管理は管理人の重要な役割だと思っています。

 あえて言う、宣伝は逆効果

サイトの宣伝を目的に、色々な掲示板に「コピペ(同じ内容で書き込む)」する人を見かけます。

一時的に人を集めることはできるかもしれませんが、果たしてどれだけの人が常連になるでしょう。また、そういう人と長くおつきあいしたいと思う人が、どれだけいるかも疑問です。

アクセスアップの王道とは、内容を充実しながらサイトの価値を高め、掲示板での会話などをきっかけとした相互リンクの充実から、訪問者が自然に増えることではないかと思うのですが、いかがでしょう。

 最後に・・・

私も失敗を重ねながら学んでいます。「あの訪問に対して自分の対応は正しかったのか」 「あの言い方は相手の気分を壊したのではないか・・」常に反省の毎日です。

このコーナーは読んでいる皆さんのためと言うより、自分に言い聞かせるために書いたつもりです。