そこで部品を集めて自作することにしました。
まず、最も信頼のおける巻線として京商のマッハスポーツ用を選択、さらにワイパーはサーボに直結して動かします。通常のキットでは、あらゆるプロポに適合させる必要上、サーボとワイパーをリンケージでつなぐのですが、最初から自分のプロポに合わせて計算して作れば問題はありません。
京商のコントローラーのよい所はまだまだあります。ちょっとした改造でモーター(電磁)ブレーキを追加でき、しかもその強さも自由に変えることができたこと、全体に熱容量が大きく、まず断線しなかったこと、形状が平べったいために、ワイパーのこすれるラインが磨り減ってきたときは、ワイパーを伸び縮みさせて簡単に位置を移動できたことです。
自作コントローラーは反応が非常にダイレクトになり、アクセルコントロール性を高めてくれました。
コントローラーの進化はまだ続きました。写真は自作後期のものですが、メカデッキ自体にFRP基板を使い、コントローラーの部分はエッチングして作っています。抵抗は3段ですが、個々の抵抗値は自由に調節できる設計となっています。通常市販巻線コントローラの「ロー」は非常に抵抗値が高く、レースではほとんど使わない部分ですから、3段でも特に問題ないのです。基盤の銅箔は薄いので、何度かの使用で剥げてきますが、前述のようにワイパーを伸び縮みさせて寿命を延ばします。
ここに来てコントローラーはほぼ完成に近づきましたが、その頃より「使える」アンプが登場しはじめ、役目を終えることになります。