はじめてのカーモデル その14 完成品の撮影

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最後に撮影について1ページ割きます。

※なお、このページの内容は「模型写真を撮ろう!」でも使い回ししています。撮影についてさらに興味がある方はあちらもご覧ください)

プラモは組み立て終わって終了でしょうか。私は「撮影して完成」だと思っています。その理由は二つあります。

○写真を撮ってみると、出来の良いところ、悪いところがはっきりし、次にどうしたらいいかが見えてきます。
○写真を人に見せることを前提に工作していればなかなか手を抜けなくなりますし、失敗したところも極力リカバリーせざるを得なくなり、確実にスキルが向上します。

また、他の人に見せることでアドバイスももらえるかもしれません。

では良い写真を撮るにはどうすれば良いか・・・。

例えばきれいな女の子の写真を撮りたいと思ったら、まず何よりも「きれいな女の子を捜してくる(=出来の良いキットを選ぶ、キットをきれいに作る)」ことが大切ですね。

次は「その女の子が魅力的に見えるアングル、表情を見つけ出す(車がかっこ良く見えるアングルを探す)」ことが大切。

そして三番目は「その子が嫌がっている部分を露(あらわ)にしない(キットの出来の悪い部分はなるべく写さない)」ことです。

※例えば足が太いことや胸が大きすぎることを本人が気にしていたらとか。

 

例えば今回のレビン、設計が古いこともあるのでしょうが、ウインドウパーツの厚みにムラがあって、助手席には透明パーツがないにもかかわらず、このように向こうの景色がゆがんでしまいます。

 

一方こちらのキットの場合、助手席とフロントの二枚のガラスを通してでさえ、向こうの景色のゆがみは最小限です。

設計年度が全く違うので両社の技術力がどうのこうのとは言えませんが、とにかくこういうところが撮影に影響してきます。

例えばこの写真、何だか右のドアがないように見えます。
仕方ないので、カメラを少し持ち上げて撮影しました。
四番目に大事なことは、「その子がきれいに見えるよう、景色のいいところに連れて行ったり、光の状態の良い条件で撮る(ライティングをしっかりやる)」ことでしょう。

五番目は「目にしっかりピントを合わせ、カメラブレを起こさない」こと。

そのための道具はこんな感じ。大したことはしていません。

ただ、三脚だけは買っておくべきでしょう。

優先順位の最後がカメラです。

成り行き上、私もカメラはいくつか入手していますが、右のような安いデジカメでも大きく困ることはありません。

 

以下は全て安いデジカメで撮影したものです。

撮影したそのままの画像がこんな感じ。

これを切り抜き、色味や明るさを調整すると・・・、

こんな風になります。

画像を処理するソフトは適当なものがネットでダウンロードできますよ。

ただ、安いデジカメで困るのは「絞り」ができないこと。

特に接写で撮りたい時にそれを実感します。

右の写真はヘッドライトにピントを合わせていますが、後ろの部分はピンぼけになってしまいます。

ピントをフロントタイヤ合わせると少しはましになりますが、これでも採用は難しいです。
仕方がないので少し側面に回ったり・・・、
バックを黒くして何となくシャープに見せかけたりします。

こうするとフロントガラスを通した景色のゆがみもごまかせますし。

ここまで横にすれば絞りの甘さはほとんど気にならなくなりますね。

とまあこのように色々とじたばたすれば、使える写真を揃えることができるでしょう。

 

デジカメはフィルム代がかかりませんから、とにかく色々条件を変えてたくさん撮ることが大切だと思います。

 

14回に渡って書いてきた「初めてのカーモデル」、これで終了です。

 

はじめてのカーモデル その14 完成品の撮影

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