カーモデルを作る時、私はいつもなら必ずボディーを先に進めます。
それは塗装→乾燥→研ぎ出しの間に時間を取りたいからです。
また、シャーシなどが上手く行っても、ボディーで失敗すればそのキットはパーですから、ボディーが成功したのを確認してから、シャーシや室内に移りたいか気持ちもあります。
では、なぜ88ターボのボディー塗装が後回しになったのか? それは特別注文の塗料が出来るまで一ヶ月待ったからです。
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特注塗料はこれ。
どちらも88ターボの指定色ですが、専門の方が携わったとのことで、例えばシールグレーに入っているパール粒子は、「色味を付けた真珠の粉を特注で挽いたもの」だそうです。
※一般の模型用塗料のパール粒子は人工樹脂の粉末だそうです。
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また、荷物の中にはボディーも一つ入っていました。メテオ・メタリックが塗られています。
これをベースに、最終的に私の判断で微調整して欲しいとのことです。
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そもそも今回、4台いっぺんに制作するという無謀モデリングをやっている背後には、何かがあるわけで・・。(普通ならフラットノーズと88ターボを一台ずつやれば十分なのにね)。
ただ、この件はこれ以上説明せずに、真相は闇の中としておきます。
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ではまず、シールグレーメタリックから始めます。
この塗料、瓶をシャカシャカ振った状態ではこんな感じですが・・・、
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そのまましばらく置いていると、パール粒子が沈殿し始め・・・、
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見事に分離しました。
調合した方は、
「微妙に変化する色合いを再現するのにパール粉が必要であったので
粒子が目立つことは覚悟しておりました。」
と言っているそうなので、どうやら普通の塗料じゃないようです。
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粒子はかなり粗いです。
遠くから吹くとこのように粒子が立ち、後でクリアーを塗ることも難しくなる感じです。
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そこで色々希釈バランスや吹き方をトライしながら・・、
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気づいたらクリアーまで吹いていました。
微妙な色で、目で見たイメージを画面上でお伝えするのが難しいです。
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