フェラーリF40LM その1  ボディーの修正1

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スーパースポーツカーの双璧と言えばポルシェとフェラーリでしょう。でもこのサイトを始めてから、フェラーリは作ったことがなかったです。

その理由ですが、フェラーリを作る人がとても多いし素晴らしい作例も多数見られるので、ちょっとそっとでは特徴を出しにくいのと、赤い色はなかなかデジカメでは上手く表現できないだろうと思っていたからです。

また、芸術作品に近いフェラーリより、究極の機械と言えるポルシェの方が好みってところもあったりします。

でも別にフェラーリが嫌いってわけではないです。特にF40はものすごくかっこいい車だと思ってます。自分の心の中に「かっこよさの基準」があるんですが、F40はそれをかなりの部分満足させてくれます。
逆にエンツォ (Enzo Ferrari)はあんまりかっこいいとは思ってません。

そんなF40ですが、コックピットから後半はダクトがいくつも開けらていてなかなか”えぐい”にも関わらず、逆にフロント部分があっさりしていて、何かアンバランスな感じは自分としてはいまいちですね。ボンネットがまっ平なことやヘッドライトがリトラクタブルなのが理由なんでしょうけど・・・。

だからヘッドライトがぱっちりしていて、ボンネットにラジエターのエア抜きが開いている「F40LM」が私には理想のF40なんです。

 

F40LMはフジミからキットが出ています。まずはそれを作ろうかなと思ったのですが・・・、

 

どうもこのマッチョな感じが好きになれない。

また、ヘッドライトカバーが垂れ目になっています。これが実車LMと全く違っている。

逆にタミヤですが、巷間デフォルメについて色々言われることの多いキットながらも、私にはこちらの方が実車の雰囲気を掴んでいるように見えます。

そもそも同じ実車を取材しながら、どうしてこんなにも形が違ってしまうのか・・。それを語り始めたら日が暮れてしまいますが、車のカタログなどを作っている、知り合いのグラフィックデザイナーさんの言葉をヒントにしたいと思います。

「カタログに載せる写真を人の目線で撮ることはまずありません。
撮影の時には重りを積んで車高を落とします(今はコンピューター上でいじれますが)。
出来た写真も”実車のイメージに合うように”幅を広げたりもします。
カタログ写真で”本物の”イメージを固めてディーラーに行った人の中には、実車を見て”本物と何か違う”と感じる人もいます」

 

さて、タミヤベースにLMを作るとなると、まずはヘッドライトカバーが上手くまとまるかを確認しなくてはなりません。

このように少しつり目になるよう線を引き・・・、

正面から撮影すると見事にイケメンになります。

今回は非常にたくさんの実車写真を用意していますが、このバランスでほぼ間違いないようです、

再度フジミと比較します。
タミヤで一つ気になったのはここ。ボンネット後端の反り上がりですが、ここは、もし実車がそうだったとしても、やや目立ちすぎかなと感じられました。
蒸気で柔らかくするなどして、微妙に形を変えました。
さて、取り出しましたのは「おゆまる」です。100円ショップで売っています。

模型店で売っている「型取くん」あるいは「型想い」とほぼ同じものと考えていいですよ。

メリットは、とても安いってことです。

これを使って何をやっているかは、画像を見ていただければわかると思います。
無理に説明しなくても・・・、
わかるよねー。

塩ビの板を割り箸でがっちり固定し、ガスコンロで熱し・・・、
一気にヒートプレス!
切り抜いて形を整えます。
今度はボディーをくりぬき・・・、
パテを盛って色々やってこうなりました。
オリジナルのF40より、絶対こっちの方がかっこいいと思います。

フェラーリF40LM その1  ボディーの修正1

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