私の模型作りのスタンスの一つに、「写真に撮った時に本物っぽく」があります。
その時に悩むのがクリアー部品の扱い方。板厚・透明度などが邪魔になって、写真では「いかにも模型」になっちゃいますから、そこをどうやって誤魔化すか・・。
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このレンズカバーの場合は、板厚がバッチリわかりますし、端面も荒れている。
素組みとは言え、ここを極力何とかしたいですね。
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端面の荒れや透明度に関しては、表面に細かいペーパーを当て、最後は研ぎ出すことでかなえられます。
写真はその途中の様子です。
ついでに端面に軽くマジックで色付けしておきます。
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板厚を誤魔化すやり方、Aコースです。
裏側の下の部分のみ丸く削り、先端を尖がらせます。
この作業はあまり手間がかかりません。
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板厚を誤魔化すやり方、Bコースです。
下に行くにしたがって薄くなるよう、裏側を削ります。
この作業はかなり時間がかかります。
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Aコース完成。
先端の厚みは目立たなくなりましたが、丸まっている感じがやや不自然か。
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Bコース完成。
エッジがやや目立ちますが、全体に自然です。
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Aコースを正面から。
レンズ効果で、ヘッドライトが日の出みたいに見えます。正面からの撮影に注意が必要。
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Bコースを正面から。
こちらの方がなじみが良いですね。
Aコースは作業が簡単なので、「素組み」範囲と言っても良いでしょうが、Bコースは「手を加えた」ことになるでしょう。
だからBコースで作ったレンズは赤白セリカに使いました。
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今回のセリカターボ77の「工作机」はいつもより丁寧に過程を紹介させていただきました。
まだお伝えしたいことは山ほどあり、写真も沢山撮っているのですが、キリがないのでこのあたりでいったん終わりと致します。
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