第31回 モデラーズクラブ合同作品展報告 |
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「車談呆人 カー模deリング GARAGE24」 及び 「伝説のカーモデルコンテスト同窓会連盟」 のメンバーとして作品を展示しました。 |
各テーブル間を広く開け、座席数も減らして万一の感染リスクを抑えています。 写真は金曜午後の会場風景(仲間による撮影)。 事前予約の効果もあってか、会場はいつもよりは密にならず、快適に展示・巡回ができました。 |
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以下、気になった作品を紹介します。自分が今やっているジャンル、今後進みたいジャンルなどを中心にピックアップしましたので、サークル仲間の作品も一部しか紹介していないことをご了解ください。 |
車談呆人 カー模deリング GARAGE24 |
15人のメンバーどれもが卓越したスキルと発想力を備え、作品も力の入ったものばかり。 |
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次の機会には完璧な動きを見せてください。 |
以前から構想を温めていたそうです。 |
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このホイールもすごく出来が良くて、そのまま塗装しても何の問題もなさそうな仕上がりでした。 |
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みんなから見れば旧態依然たるテクニックですが、注目してくれる人がそれなりにいたのは嬉しい限り。 |
伝説のカーモデルコンテスト同窓会連盟 |
老眼と戦いながら作っております。 |
私は今、ロータス49B(もどき)を作っていますが、ひろポンさんのブログの工作過程もずいぶん参考にさせてもらっています。 ※1964年から1975年にかけてオーストラリアとニュージーランドで開催されていたフォーミュラカーの選手権レース。通称「タスマンカップ」。エンジンは2.5リッターDFW。 |
イマイは当時、ホンダ、ロータス、マトラと1/12F-1を開発していて、モロにタミヤとかぶっていました。 全体的にはタミヤが上って評価だと思いますが、イマイにも優れた部分がいくつかあると感じています。 |
1967年の「F-1 IN JAPAN」で活躍した伝説のマシンをスクラッチした、とんでもない作品。 |
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エンジンとタイヤはウルフからいただいていますが、その他は全部自作って信じられないテクニックです。 |
今回はご家族から二台をお借りして展示させていただきました。 またサークルの長老、K田さんも2020年の10月にお亡くなりになっていて、この三年の間にメンバーを二人も失ってしまいました。 そういうことが身近に起きてもおかしくない年齢になったとは言え、コロナさえなければもっとたくさん一緒に遊べたんだろうと思うと、とても残念。 |
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一台仕上げるのに1年〜1年半かかっています。 |
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「よし、俺も負けずに頑張るぞ」 と思う人はわずかじゃないでしょうか。 そういう意味でも孤高の存在。 |
動くイターラは大うけでした。 こういうキットがあったことを知っていたのは全体の2割くらいかな。 モーターはほぼ入れっぱなしでしたが、電池は半日以上持ちました。
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会場で見た、素晴らしい作品 |
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写真だけでその美しさは伝えきれません。現物を皆さんにも見てもらいたい。 |
プロバンス・ムラージュ製なので、去年私が作った917LHと兄弟のようなキットじゃないかと思われます。 ああ、まだ私は到底このレベルに達していないなと感じました。 |
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私が参加している2つのサークルの中にもソフトと機械を駆使してパーツを作っている人が結構います。 ただ聞いていると使用に耐えるパーツを作るにはかなりのスキルや経験が必要で、誰でも簡単にとは行かない模様。 でも特に若い人ほど果敢にチャレンジしているように見えます。 これを作られたのも高校生だと聞いてびっくり。 |
例えばこれはアリイのキット(もとはオオタキ)を仕上げたもの。 |
他にも永大グリップなどもありまして、昔のキットを現在の鑑賞に耐えるように仕上げる方向のモデリングは、私も大好きです。 |
いつかはこういうものが作りたいと思っていたジオラマが目の前にありました。 |
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行きつけの模型屋さんのショーウインドウで作品を見ることもあります。 流石にこんなでかいのは展示会でしか見られません。 |
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右の49Cは今作っているタミヤの49B(1/12)の参考資料用に買っていますが、タミヤが終わったらこちらも作ってあげないと失礼。 どんな感じにすればいいかとじっくり眺めさせていただきました。
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右にホースが見え、その下にアイリスの超音波加湿器。正体は霧でした。 |
今年の展示会で私のイターラがウケたのはモーターで動くから。 また、電飾や音で目を引くものも結構ありました。 動き・光・音・・・、さらにないかとなると、次は煙か?
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まとめと考察など |
2日間、会場を回ったり多くの人と話して感じたことは、 ・みんなの作品のレベルが明らかに上がっている ・3Dプリンタなどのデジタル技術が当たり前になった ・アオシマの楽プラが売れているらしい。初心者をこの世界にいざなう役割を担っているとしたら嬉しい など色々ありますが、それぞれについて語っていくと長くなるので、今回はモデラーの「終活」について書いてみます。
ぱっと見た目はほとんど変わらなくても「疲れ方が前と違う!」と言っている人が多かった。私も初日の夕方に一回エネルギーが切れてしまってちょっと焦りました。 またこの三年の間に失った仲間もいます。私の所属しているサークルでもそうでしたし、親しくしているサークルにもいらっしゃいました。これは決して他人事ではなく、いつ自分がそうなってもおかしくない年齢になったんだなあと痛感します。
もしそうなった場合、残された完成品・キット・資料本の処理が大変です。ヘビーなモデラーが残したものは同じ趣味を持つ人にとっては価値があるんでしょうが、それを誰がどう片づけたら良いのか。 私も心だけは若いと思っていても、現実問題としてあと10年やれるかどうかでしょう。 それを考えると、
・いつか作ろうと思っている大物キットは元気なうちに優先して手がける ・完成品も、展示会でお披露目の終わった後なら、もし参考にしたいという人がいればプレゼントは厭わない などをやりながら徐々に身軽にしていくのが自分のため、家族のためかもしれません。 こんなことは考えないに越したことはないのですが、避けられない現実問題でもあります。中高年モデラーにとって時間は有限ではない。これから先、何をどのように作っていくのが良いか、真面目に考えていこうと思った展示会でした。 (右は私の家のキット保管状況。工作室には収まりきれず、家族の部屋も侵食しています。全体では120箱程度と決して多くはないと思いますが、それでもこの有様)
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