第15回 モデラーズクラブ合同展報告

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2004年5月14日(土)、ツインメッセ静岡にて開かれた第15回モデラーズクラブ合同展に、「カープラネット」のメンバーとして作品を展示しました。

二日間の会期でしたが、都合により初日だけの参加だったため、写真はそれほど多くは撮っていません。ご了解ください。

 

カープラネットの作品

タミヤのザナヴィ ニスモGT-Rは会場のあちこちで見られましたが、我がカープラネットからは「Miz」さんと「わーくす」さんが出品。

ちなみに、「Miz」さんの作品は2003年最終戦仕様に改造されています。キット指定仕様の「わーくす」さんの作品と比較してみてください。ボンネット上のエアーダクト、バンパー形状、ホイールアーチなどの形状が違いますね。

ただし、これに気がついた人は「ほとんどいなかった(Miz)」だそうで・・。

「わーくす」さんの作品も、室内など細かくディテールアップされている、すばらしいものでした。

「カープラネット」に加わった北海道の「Taku」さん。

このレオーネ、キットでは1/24となっていたものの、実測では1/22のテキトーサイズでした。それを切った貼ったして、ちゃんと1/24サイズに仕立てたという・・。

こちらのセリカリフトバックはドア、リアハッチを開閉させての力作です。

ちなみに「Taku」さんは土曜の朝北海道を発ち、午後2時頃に汗だくで会場にやってきました。

モデルカーズにも載っている、「茶菓餅(さかもっちゃん)」氏のカウンタック。見事です。

「Miz」さんの隠し球、トヨタハイラックス。パール塗装の美しさ、荷台の「すのこ」に実際に木材を使用するなど、こだわりの逸品。

 

「SHUN1/24」さんの「ポルシェ917LH(’70年ル・マン#3(マルティーニ・サイケカラー)」。レジンキットですが、見事にまとめられています。

私の場合・・、ポルシェ906が未完成で、苦肉の策として5時間で作ったものと比較して展示しました。

「伝道師」さんにフィギュアを塗ってもらった

こちらでもご紹介している「伝道師」さんのポルシェ936をじっくりと拝見させていただきました。

顔のリアルさ・・恐ろしや。しかもシートベルトや腕のストライプは手書き。

伝道師さんは会場でフィギュアの塗装実演をされているのですが、何と!お忙しい中、私のドライバー人形を塗っていただきました(実は事前にお約束いただいていた)。

塗っていただいたのは顔なので、後ほど全体を仕上げて公開させていただきます。

 

こちらはダイドーの缶コーヒーの懸賞フェラーリにちょっと色をつけて遊んだものですって!

 

展示会に参加して思ったこと

 

やはり展示会って良いものです。ネットで見ている作品も、実際に見ると感動は何倍にも広がりますし、色々な人と飲んだり話したりできるもの嬉しい。今回は「カープラネット」のメンバーとだけでなく、「TDMC(トヨタデザインモデラーズクラブ)」や「クラブ モデナ」の方々とも飲みましたが、皆さん普通の方で(おいおい)、大いに盛り上がりました。

静岡への参加は昨年に続き2回目です。私も長く模型をやってきましたが、去年の静岡は高校生の時以来の大きな展示会参加だったので、全国レベルの作品を見て、かなりショックを受けたのでした。

今回持ち込んだカレラ6(未完成)や、マツダ767B、ポルシェ936−78などはその後完成させたものですが、以前より丁寧に作るようになっています。それはそれで仕上がりは良くなりますが、逆にフラストレーションも溜まる。プラモなんて買ってきて「ぱぱーっ」と作って遊ぶのが基本と思っていますから。

静岡に展示してある作品は総じてレベルが高い。会場に来られた多くの模型好きの方たちには展示している作品は「あこがれ」ではないかと思います。でもあそこに展示してあるものは「普通」ではないのです。子供達がプロ野球選手やプロサッカー選手のプレーを見て自分もああなりたいと思うように、静岡の作品群を見た一人でも多くの方が自分で手を動かして模型を完成させる楽しみを味わっていただきたいと思っています。

私も素組みから詐欺改造まで、硬軟取り混ぜながら、色々な模型の楽しみ方を紹介していこうと思っています。

 

そんな意味で少々腹立たしかったのは、一部メーカーブースの作例見本でした。

おそらく社員の人たち、あるいは依頼された人が作っているのでしょうが、専門の部署を持っているタミヤなどは水準以上の作例でうならせてくれるものの、いくつかのメーカーの完成作例はそれはもうひどいもので・・・。

何でお金と手間をかけてプラモを作るのか・・・。
それは作っていく工程そのものを楽しんだり、自分の好きな色、仕様に仕立てていく楽しみがあるからだと思いますが、やはりきちんと完成した作品はミニカーよりも見栄えがすることも重要ではないかと思います。

最近はミニカーの完成度がどんどん上がり、コレクションを目的とするならわざわざプラモを買う必要はなくなりました。そんな中、メーカーブースにある完成品がミニカーに大きく負ける・・あるいは、「完成してもこんな程度にしかならないのか」 とがっかりさせるレベルであれば、プラモを買わせる立場から言えば本末転倒ではないかと思ったからです。

もちろんメーカーとして作るのですから、改造したり必要以上のディテールアップを求めるものではありません。カーモデルの場合、無理には研ぎ出しなども要らないでしょう。普通の組み立て、塗装でいいんです。それでもちゃんと作れば目的は達成できるはずです。

にもかかわらず、「もうちょっと何とかしてくれよ」と思うレベルの展示が少なからずあった・・。辛かったですね。