NIPCOM 第13回プラモデル展示会に参加しました
2022年7月17日(日曜)、 新潟市の朱鷺メッセで開かれたNIPCOM第13回プラモデル展示会に出品参加しました。

NIPCOMにはずいぶん昔に出たことがありますが、どちらかと言うとここはガンダムを中心としたキャラクターメカがメインで、スケールモデル、特にカーモデルの出品が少ないこともあって長い間スルーしてきました。

そんな中、久しぶりに参加を決めた目的は

・ガンプラなどでは全国から素晴らしい作品がますます集まるようになっているので、ハイレベルな作品を見て刺激を受けたい
(県外の参加者に聞いたところ、素晴らしいガンプラ作品を見たい場合、静岡ホビーショーは別格としても、NIPCOMは東京や大阪などで開かれる大きな展示会にも匹敵する存在になっているとのこと)

・県内のカーモデラーとお近づきになりたい
(事前にツイッターなどを見る限り、参加する人はとても少ないと予想されたが)

です。

 

全国から集まる多数のモデラーをおもてなしすべく、運営の方々も熱心に準備されており、当日の進行もてきぱきと進んでいきました。
会場の様子。

ジャンルですが、ぱっと見たところでは、

・キャラクターメカが9割。さらにその中の8〜9割がガンプラ。
フィギュア・特撮方面ですらここではマイナー

・残り1割のスケールモデルは車・艦船・AFV・飛行機などに分かれるが、各ジャンルの参加者は各々片手でも余るほど

・・・こんな印象でした。

大会最後に映し出されたスライドでは、参加者は214名、参加作品数が1614だったとのこと。

(ちなみに二週間前の柏崎の作品数は830)

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「最高齢 68歳」って・・・まず間違いなく俺。

普通、若い方が「最年少」なら上は「最年長」と書くんじゃない? なんか長老扱いされてるみたいで楽しいぞ! と思ったが、もしかしたらこれは一つのギャグなのかもしれん。

運営の人、知り合いなんで。

地元勢の割合は1/3。

柏崎にも県外から来てくれますが、NIPCOMはその比じゃありません。完全に全国相手の展示会です。

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さて、今回の参加目的の一つは多くの素晴らしいガンプラを見ることでしたが、早々に挫折しました。

どの作品も力作過ぎて、脳の処理能力が追いつかないんです。

単純にぱっと印象に残るものだけを見るやり方もあるんでしょうけど、どうしても一つひとつのディテールに目が行ってしまいます。

また自分の展示コーナーにも結構お客さんが来てくれて、席を外す暇がなかったのも理由です。

だからガンプラの紹介は一切ありません。ご了解ください。

 
カーモデルの参加者は一つのテーブルにまとめられていました。

入り口近くで、来場者の目に止まりやすい良い場所です。

 

Dr.カノン(ともんぽよ)さんの展示物をカーモデルと呼べるかどうかは怪しいですが、その多くは光ったり走ったり音楽が流れたりお辞儀したりするので・・・、
特にお子さんや女子の注目度は抜群。
こちらはマジックロードカーというおもちゃを改造したもの。

マジックで描いた線に沿って走りますが、動きはとてもユーモラス。

私が展示したのはこれ。

・本気モードの1/12

・遊んでもらえる動く模型

・客層を考えて1/24はキャラクターもの

の組み合わせ。

狙いはおおむね当たりました。スルーされた作品はほとんどなかったです。

 

ムービングベルトはたくさんの人に遊んでもらえました。

車を自由に取り替えて遊んでいいですよと掲示してあっても、それだけでは手を出さない人がほとんどだったので、興味深げにじっと眺めている人にはこちらから声をかけることも多かったです。

また中の仕組みはどうなってるの?※と聞いてくる人も結構いました。その都度カバーを外して説明したり・・・。

※中の仕組みはこうなってます

同様に動くイターラも結構な人気でした。

 

(右の写真の公開はお母様の許可を得ています。個人情報がわかるレベルではないが、一応ね)

 

 

 

Dr.カノンさんを除けば、カーモデルメインの参加者は4人(全員県内勢)でした。

私以外の3名はNIPCOM参加は初めてで、若干の不安を抱えての展示だったようです。正直言って少々寂しい人数でしたが、逆にお互いやり取りする時間も多く、仲良くなれたのが良かった。

 

まずは「take」さん。

 

 

ベースカラーはマスキングテープをギザギザにカットしたものを使って塗り分け、その上からデカールを貼っています。

はみ出しなどの全くない精緻な仕上がり。

上のフェリオもそうですが、こちらも3Dプリンタで作ったホイールを使用するなどして実車を見事に再現。
二人目は「しゅん」さん。

国内市販車中心に持ってきています。

見ていて気付いたのは、古い作品と最近の作品では明らかにテイストが違うこと。

写真ではわかりにくいですが、ちょっと前に作ったものに比べ・・・、

最近のものは仕上げ精度が格段に上がっている。

進化の現場に立ち会っているような感覚でした。

このしぶい色のチョイスにもセンスを感じます。
最後は「Sho_taro」さん。
お会いするのは初めてですが、「Sho_taro」さんの存在は前から知っていて、作品を直に見たいと思っていました。
模型でリアルさをどう表現してゆくか、 ここにその理想形の一つがあるように感じます。
「Sho_taro」さんはAFVなどもおやりになる。

その経験も大きいのではないか・・・。

例えば私の作品の場合、同スケールの美少女フィギュアや既成ミニカーの隣に置いてもあまり違和感がないかもしれないが、AFVやガンダムの隣だと馴染まないはず。

それは私の作品が「おもちゃ」の延長だからでしょう。

「Sho_taro」さんの場合はその逆、つまり「現物」から降りてきているような気がします。

勝手な印象ですが。

 

島は別でしたが、これも素晴らしい仕上がりのカーモデル。

どれも私にはたまらない車種です。

こちらも刺さった作品。

マシンハヤブサが大好きで、主人公側の5台を全部スクラッチしたんですって。

一部紹介。

マシンハヤブサ(隼剣)

高速重視のV1エンジン仕様

マシンムツ(陸奥悟郎)
マシンカミカゼ(神風弘)
ここから車以外。

こういうのを見せられたら、足を止めるしかない。

AFVもありました。
飛行機もありました。
艦船もありました。
個人的には今回の展示会ベストの間宮。

間宮と言えば羊羹ですが、アイスや最中など色々作ってるんですよね。

間宮スイーツを待ち焦がれる戦地の兵隊さんの気持ちが伝わって来るような作品。
「さすけ」さんの特撮モノ。

柏崎にも来ていただいたのに、あの時はじっくりと見られなかった。

いやはや、参ったなと脱帽です。
とんでもない存在感のレオ。

なぜこの作品が多くの人の心を掴むのか・・・。

技術の高さももちろんですが、私は「レオだから」を理由の一つに挙げたいと思う。

 
と言うわけで、ガンプラ以外の作品ばかり紹介させていただきました。ネット上にはいくらでも 情報があるからいいよね。

でもこれじゃあんまりなので、特別企画「ア・バオア・クー(A BAOA QU)攻防戦」コンペでどんな人が入賞したのか、その一部を紹介します。

また審査員のお名前なども。

この世界のキーになる人たちを覚えるための、私の備忘録みたいなものです。

NIPCOMのメインスタッフはこの4名。

他にも支援者の方々がいらっしゃいます。素晴らしい展示会を準備していただきありがとうございます。

ここからは金〜銅賞。
まとめ
今回久しぶりにNIPCOMに参加しました。しばらく足が遠のいていた理由は、

NIPCOMはガンプラに代表されるキャラクターメカの比率が極端に多い
 ↓
見に来る方もそれを目当てに集まるため、カーモデルに興味を持つ人はあまり来ない
 ↓
だから展示している間は比較的「暇」だった記憶がある。展示会は静岡もあるし地元なら柏崎も。作品を披露する場所には困っていないし、NIPCOMはまあいいか

・・・と、こんな感じでした。

誤解しないでいただきたいのですが、NIPCOMはガンプラ以外を排除しているわけではありません。運営の人達がガンプラ中心に作っているので自然にガンプラモデラーが集まるようになり、雑誌ライターなどのビッグネームも来るようになった。そうなるとますます人が集まるわけで、その好循環の結果、現在の盛況があります。

好きなこととは言え運営の人達はこの十数年間凄く頑張ったんでしょう。NIPCOMはこの方向に進み続け、新潟をガンプラ(キャラクターメカ)モデラーの聖地にしてもらいたいと思います(いや、もうすでになっているかも)。

とは言え私はカーモデラーなので、カーモデルを作る人がもっと増えることが何よりの喜び。だったら例え一人であってもNIPCOMに参加するのがいいんじゃないか、逃げていてどうする。

そんな思いの中での参加でしたが、結果としてはとても良かったです。数は少ないとは言え何人かのカーモデラーとのつながりができました。皆初めての参加とのことで若干の不安を抱えての決心だったようですが、私なりのバックアップもできたような気がします。

また仲間がいたせいか、今回は全然暇じゃなかったです。

繰り返しになりますが運営の皆様、素晴らしい場所を提供してくださりありがとうございました。