番外・・タミヤニュースに関する主な出来事(後編)

 
2-番外2  妹の横目日記−番外編&エピソード0(後編)

2001.07.10(公開当日)

AM8:50過ぎ、メグさん、ルナちやんの散歩がてら来訪。
「まず、お兄さんからの伝言を受けましたので」
メグさん、私の顔を見るなり、掲示板経由という兄からのメッセージを報告。続けて
「『タミヤニュース』、発売日前なのに、バレてますね」
冷静、かつ、ちょっと残念、といいたげな声で話をしてくれる。

「まあ、10日発売だから、模型屋さんあたりは届いているから、そこからバレてもしょうがないかと思っていたけど……。もう、出てるんだ」
「出てますよう〜。それでですね、ちょうどいい機会ですし、今から、カキコしに来ませんか?」
おお!見学のお誘いが。
メグさん、今すぐ連れて行きたい口ぶりだったが、あいにく、雑用の真っ最中。そこへルナちやんの顔を見にやって来た母に事情を説明すると、
「『タミヤ』なんて、ひさしぶりに聞く名前ねえ。いいわよ。いってらっしやい」

AM9:30過ぎ、メグさんの家を訪問。いつものようにルナちやんの第2チャイムの歓迎を受けた後、
「準備できました。カキコして行ってください」
セッティングを終えたメグさんに促され、バソコンの前ヘ。最新の掲示板で
『タミヤニュース見ました』
さかもっちやんを始めとする皆さんのメッセージをザザッと斜め読みした後「メグさんの家からんちや!5」のタイトルで、
『タミヤニュース、バレたのね。妹は前から聞いていました。そこで、今、横目日記番外編&エピソード0というべき、予告編にない[タミヤニュース]裏話、兄の許可を得て、製作中』
予告を兼ねたメッセージ、その他を書き込み。最後に
『タミヤニュース、持って来てね』
兄宛の注文カキコで締めくくる。

この後、場所を応接間に移し、いつものように茶飲み話。兄のホームぺ一ジの話を中心に盛り上がる。が、『タミヤニュース』に関しては、図書館で借りた[タミヤニュースの世界]を持ってきたものの、兄が載った現物を見ていないせいもあってか、今一つ盛り上がらず。
しかし、メグさん、
「いいのかな?お兄ちやんが載っても……」
半信半疑な妹の問いに対し、
「いや、それは関係ないと思います。お兄さんは槙型歴が長いみたいですし、ホームページも作ってがんばってますから……。
それどころかお兄さんは、同じ模型を作っている皆さんに
『俺たちも長くやっていれば、いつの日か、電勤士さんのように[タミヤニュース]に載る日が来るかもしれない』って、夢を与えたんじやないですか?」

訪問者の皆様が聞いたら拍手喝采、希望を与えてくれる事柄を話してくれる(妹、“目からウロコ”とはこういうことかと思いました)。

2001.07.14

AM9:10ごろ、兄よりTELあり。用件を終えた父に代わり、受話器を受け取った後、早速『タミヤニュース』の反響を聞く。すると兄、
「いや、思ったほど(カウントが)伸ぴてないな。パソコン持って、自分で模型のホームページを作っているレベルの人は、もう、見ているみたいだな」
いつもよりやや早口で報告。その後、
「『タミヤニュース』は2部持って行く。そのうち1冊、メグさんに渡してくれ。じや、お昼頃、行くから」
妹に言い残し、TELを切る。

買い物を終え、お昼の支度に入ったAM1:40ごろ、兄一家、来訪。兄、台所にいた妹の顔を見るなり、
「はい、これ」
『タミヤニュース』を2冊、レンジの上に置いて見せてくれる。

おお、これがウワサの『タミヤニュース』!

いつもなら、すぐさま手を出し、ぺ一ジをめくって記事にかぶりつき、という手順となるのだが、妹、あいにく水仕事に取りかかり、手が離せず。兄、それならば、と、一足先に居間にいる父ヘ。とはいうものの、どんな顔で写っているんだろ?気にかかったので聞いてみると、
「なんか、免許の写真みたいよ」
既に見ていた義姉より、冷静な返答が帰ってくる。

め…免許の写真?なんじやそら。

すると義姉
「取材を受けた時、緊張してしまったんだって」
おかしくて仕方がない、といいたげな様子で事情を話してくれる。

間もなく、そうめんと麦茶、兄一家が持ってきた大福でお昼。食べながら『タミヤニュース』関連の話を聞く。
兄、いわく
・取材は、東京に出張した時に受けた。それゆえ服装は背広、模型もなし。顔の上半身写真になった。担当の方も静岡からやって来た。
・ホームページのカウント、思ったよりも伸びず。せいぜい2.3割アップにとどまった。

「これはちょっと、予想外だったな。やっぱりパソコン持ってて模型好きな人というのは、まず、タミヤに関するホームページを検索して、タミヤ自身のホームページや、助手さんのところへ行く。そこからリンクで、おれのホームページを覗きに来る、というバターンが多いみたいだ。
電話でも話したけどさ、パソコン持って、自分で模型のホームページを作っているレベルの人は、もう、見てるようだなあ」

・取材のお礼として、自分が出た『タミヤニュース』十数冊いただく。同時に1万円分のタミヤ製品がもらえることになったので、

「今まで使っていた道具が古くて使いづらくなってきたんで、ちょうどいい機会だと思ってさ、ペンチとか、ニッバーとか、模型の工具をもらうことにしたんだ」

うれしいご褒美をもらっちやった、といいたげに報告してくれる。

それから間もなく、兄と義姉、甥っ子1号をスイミングスクールに連れていくため、2号を残し、いったん自分の家ヘ。
片づけ後、改めて『タミヤニュース』の表紙とご対面。早速、
「免許の写真みたいよ」
義姉のコメントの真偽を確かめるぺく、表紙をめくり、[模型ファンをたずねて]コーナーへ。

『おお、本名で出とる!肩書きもそのまんま。兄上、とうとう正体を現してしまったか……』
なんてことを思いつつ、中央にある兄の写真を見ると…………。
あ…本当だ。免許の写真(・_・)。お義姉さんの言うことに偽りはなかった。
それしても、なんでこんな顔に……。緊張していたのはわかるけど、よりによって、皆様が憧れる『タミヤニュース』の巻頭に、よそいきの顔が載ってしまうとは……(・_・;;)

鳴呼、ホームページで見せる、あの、明るい雰囲気はどこへいってしまったの?模型の話になると、体はオジサン、心はショーネン、微笑み全開、夢いっぱい、訪問者が憧れる槙型電動士の姿はいずこ。
まあ、出張も兼ねていたから模型を持って行くことができなかったという事情もあるかもしれないけど、そ、それならば、せめて、
「生涯最高のキット」
という、1/25パンサーの写真を片手に、ニッコリ微笑んで写ることはできなかったんやろか(T_T)。
妹ガックリ。

が、すぐさま気をとり直し、記事の方へ路線変更。ところが、こちら
の方はなかなかのもの。
・兄の仕事と模型の関係。
・ホームページを作ったいきさつ。
・兄の41年に渡る模型歴の中で印象に残ったキッド、並びにラジコンの話。
・これから展開したいと思っているホームページ上の話。
などなど、話題がてんこもり。しかも嬉しいことに、一番下の行には兄のホームページアドレスもついている。いったい、どれぐらいの時間で取材したのか、妹、聞いていないのでわからないけど、担当の方の手腕はすごい!初対面なのにもかかわらず、緊張していた兄からこれだけの話を聞き出したんだもん。…、参りました。m(_ _)m。

なるほど、皆さんが『タミヤニュース』に憧れ、載ることを誇りに思うのは、担当の方の丁寧、かつ、綿密な取材があるからかもしれないな。なんてことを思いつつ兄の記事を眺めているうち、おやおや、妹も読み聞かせに出かける時間。

 

PM4:30過ぎ、公民館へ。するとメグさん、一足先に来て会場セッティング済。『タミヤニュース』を渡すと、メグさん、兄の記事に釘付け。読んだ後、他のメンバーが来るまで、兄のホームページに関する話でもりあがる。その際、メグさん、私の
「義姉がね、兄の写真を見て『免許みたいな写真』って、言ってた」
半ば泣きの入った話に対して
「でも、『指名手配の写真』って、言われるよりもいいじやないですか(笑)」
風鈴のようなさわやかな声で、思わずうなずきたくなるようなコメント(なるほど、そういう見方もあるか)。

また、最近の掲示板に関して
「『タミヤニュース』掲載に関する騒ぎもだいぶ落ち看いてきました。そろそろ終わりのようですね」
ともいう。
この後、メグさん、『タミヤニュース』を返そうとするものの、兄に
「一冊、メグさんに渡してくれ」
頼まれた旨、話すと、
「え、本当にいいんですか?ワーイ!」
大喜びで受け取ってくれる。

2001.07.23

PM5:00前、メグさん、ルナちやんを連れ、ひさしぶりに来訪。
「暑いよう〜」
といいたげに舌を出し、腹ばい状態でハーハーと息をしているルナちやんの声をBGMに、メグさん、
「[タミヤニュースの世界]、図書館から来ました!」
にこやかな声で報告(どうやら私が返した本、予約していたメグさんのもとへ行ったらしい)。続けてメグさん、

「そうそう、お兄さんが載っていた『タミヤニュース』を仕事に向かう電車の中で見ていたら、ふと、前の方で視線を感じたんで顔を上げてみたら、50代ぐらいのおじさんが、『タミヤニュース』に熱い目線を向けていましたよ。
そのおじさんも、きっと、昔は模型を作っていて、『タミヤニュース』を見て、『懐かしい……』と思ったんじやないかなあ」

面白い経験をしちやった、といいたげな出来事を話してくれる。
ほう〜、電車の中でそんなことが。模型ファンって、思ったよりいるのねえ。そのおじさん、バソコン、持ってないかなあ。そうすれば、兄のホームページ見れるのに。
あ…もしかしたら、そのおじさん、兄のホームページをとっくに知っていて、
『も、もしかしたら…あの娘は妹さん?いや、この時間だから、仕事に向かうメグさんか?』
なんて思いながら、熱い視線を送っていた…訳ないな、やっぱり。

その後、話題は兄のホームページへ。メグさん、
「写真が出たことで、いろいろ言われてますね。Kakechanさんは
『顔が割れてオネーサンと遊べまぜんね』
って言うし、TACさんなんか
『ヒゲをつけてスピルバーグさんになって映画に出て下さいよ』
なんてオファしてますし。
まったく……オジサンたちはフザケてるんだから!」

おかしくて仕方がない、といいたげな明るい声で報告。
ふ〜む、そうきたか。
でも、そういう風にからかわれる、ということは、裏を返せば、兄の秘密作戦、大成功。皆さんにインパクトを与えたということでありますな。

2000.08.02

玄関の鍵を関け、郵便受けから新聞を取り出し、家に人って間もなくのAM7:05過ぎ、玄関のチャイムがなる。
「どうぞ」
声をかけると、
「ごめんください。こんなに早く、すみません」
メグさん、ルナちやんを伴い来訪。
「私、Mizさんの掲示板に
『妹さん連れてきます』
って、カキコしてしまいました。妹さん、Mizさんの褐示板にカキコしに来まぜんか?」
おお!ひさしぶりにホームページ見学&掲示板カキコのお誘いが。

AM9:00、メグさんの家を訪問。
「わーい!妹さんだ、妹さんだ〜。いらっしや〜い!」
ルナちやん喜びの第2チャイム&キッチンから玄関へ猛ダッシュ、というパワーアップした歓迎を受けた後、応接間でお茶飲み。パソコン起動後、キッチンへ。

まずはMizさんのホームページ掲示板に初カキコ。
この後、本家、兄のホームページへ“レッツ・ゴーびろみ!” 画面が変わった途端、雨後の笥のごとく出ているNEWの表示にうろたえるが、それよりなにより『タミヤニュース』に載った後の皆様の反響が知りたい妹、
「どこに行きますか?」
メグさんの問いに、すぐさま掲示板に飛んでもらうように頼む。メグさん、早速掲示板ヘ。兄が業務連絡でカキコした掲示板の文面を確認の後、以前、メグさんが話してくれた『タミヤニュース』関する事がらを確認。

まずは助手さん。
[妹君の日記を拝読させていただきました。なんだか「助手」という固有名詞が出てくるたびはらはらどきどきしております。(7/24分より抜粋)]

当事者ならばごもっとも、のカキコを
『い、いや…おどかすつもりで書いたわけではないのに……』
冷や汗かきつつ黙読。

それに対する兄のレス
[>助手さん
妹とメグさんが「タミヤニュースの世界」を回し読みしているなんざ、脇で見ていておかしくって・・・。(7/25分より)]
に対しては、
『いいじやんかよう〜。門外漢なりに理解しようと努めていたのに……。プウ〜!』
なんて、心の中でつぶやきながら見学。

その一方、
[(スビルバーグに似ている、というカキコの後)ウチの映画に映画監督役で出ませんか?ギャラは段ボール3箱分のキットの詰め合わせ。現物支給ということで・・・]
TACさんらしいオファのカキコ(7/19日分より抜粋)を読み、
『“スピルバーグ”もいいけれど、妹は、やっぱり、サンダーバードの“ブレインズ”ですな。パロディで、試験管を持ったオープニングのシーンやらせたら、結構ウケルと思うんだけど……。ダメかしら?』
オバカなことを考える妹であった。

2001.08.07

さて、兄が載った『タミヤニュース』も発行されてから1か月近くたったことだし、妹の番外編&エピソード0を兼ねた原稿もホームベージで公開された。そろそろこの件も終わりにしよう。
早いもので、あれから半年。最初、話を聞いた時、外は一面、雪景色。それが今じや、家庭菜園化しているわが家の庭には、トマトやナス、ビーマン、ミョウガが収穫真っ盛り。日中は、佃煮にしても余るんじやないかと思えるぐらい、アブラゼミの合唱が聞こえている。

そんな中、
「秘密にしたいんだ」
兄の一言でしばらく封印された横目日記『タミヤニュース』編、番外編として日の目を見ることができ、妹、ホッ。まる半年、楽しい企みに参加できて良かった、と、思える日々でありました。

とはいうものの、
・1月7日の日本経済新聞。
・そして今回の『タミヤニュース』。

今年に人って2回、素顔をさらすことになった兄上。妹、『2度あることは3度ある』のことわざじやないけど、今年中にもう1度、なにか起きるような予感がする。それは一体いつなのか、全然、予測はつかないけど、もし、そんなことがあったら、また、番外編で報告しちやおうっと。
さて、妹の予感、当たるかな?ハズレかな?どっちだ!