ミレニアム・ファルコン製作中

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07年6月26日
突然ですがこんなものを作り始めました。

ものすごーくむかし、友人の奥さんがはずみで買ってしまったキットです。

その時制作依頼されたのですが

「今度ね!」

と言いながらずいぶんほったらかしにしていました。

 

現在は仮組みをやっているところです。何とかここまで来ましたが、仮組みすら一筋縄ではいかない、すごいキットです。
6月30日
薄いプラ板を使ってこんな部品を作っています。
こちらは箱絵の完成写真ですが、このキットは中に電池と麦球を入れて、噴射口を光らせるようになっているんです。

ただ、麦球は二つしかないですし、箱絵のようには白く明るく光りません。大うそつき・・・。

そこで、ファインモールドのキットや、映画のシーンなどを参考に、ちょっとだけ改造します。

キットでは半透明のパーツだけだったのですが・・、
このようにするとちょっとはリアルになりますでしょうか。
7月2日
キットでは二つのムギ球でしたが、豪勢にクリプトン球×4にしました。

最初は奥の内側にアルミテープを貼って反射光も稼ごうとしたのですが、明るさは増えたものの、電球一つ一つが目立ってしまいました。

結局何もしない方がムラが出にくいようです。

7月9日
突然ですがエアブラシ買いました。

行きつけの模型屋に行って

「何でもいいから静かなのくれ」

と言ったら、クレオスのL5がお薦めだとかで、セットで買いました。

 

恥ずかしくて今まで内緒にしていましたが、実はこれまでタミヤの古いバッテリー式を愛用していたんです。もしかしたら10年以上使ってるかもしれない。

今までの作品も、缶スプレーで塗るとき以外は全部これですよ。

これで大きく困ってはいなかったんだけど、あえて問題と言えば、「音が大きくて、深夜はちょっと家族に気が引けること」、そしてバッテリーですから、「塗装中にパワーが落ちること」でした。

前から

「やっぱりちゃんとしたのがいるよな」

と思っていたのですが、安い物じゃありませんし、ついつい後回しになっていました。

そこでファルコンを作ることになったついでに思い切って・・。

 

早速動かしてみたけど、やっぱりちゃんとしたやつはいいですね。

音の静かさも満足です。

7月15日
ボディーの上下を接着しました。

カーモデルではボディーとシャーシは別々に塗って最後に組み合わせるのが一般的ですが、例えば飛行機などはコックピットを全部完成させてから胴体を貼り合わせ、接着面を整えてから塗装しますよね。

ファルコンもその方法です。だからもう二度と開くことはないでしょう。

もちろん内部や完成後に塗料が回らない外装部分はこの段階で塗装済みです。

ボディーをくっつけると、あちこちスキマだらけだってことがわかります。
ある程度はパテで修正します。
ここも・・・、
直します。

あ、こういう作業を全面にやっているわけではないです。あくまでも気になったところだけですから。

7月22日
2007年7月16日、柏崎で大きな地震(新潟県中越沖地震)がありました。

実はこのファルコンを依頼している友人夫妻は柏崎在住なのです。

柏崎市は私の出身地。幼稚園の時に吉祥寺に引っ越したものの、また中学の時に戻ってきて高校まで過ごした街です。そこで地震が起き同窓生などが多数被災しました。知っている範囲では怪我人がいなかったのは幸いですが、これからが大変です。

三年前の中越地震の時も、長岡市付近に親戚が多いことから色々ありました。なお、私が今住んでいる新潟市はどちらも相当揺れたものの、幸い被害なく済んでいます。多数のお見舞いメールをいただき、また掲示板でも心配していただき、ありがとうございます。

そんなわけで先週は模型なんて気分じゃありませんでしたが、そろそろ再開します。

 

ボディー塗装中です。

いつもですと、写真右上に見える塗装ブースに向かって塗料を吹きつけるのですが、ファルコンはでかすぎてとても無理。そこで臨時にこのようにして作業します。

乾燥後、エナメルで墨入れします。

他の方法も色々考え、事前にテストなどもしていたんですが、まずはこのようにすることにしました。

 

溝の部分を残して拭き取ります。

やっていない状態と比べて、ずいぶん佇まいが変わってきます。

でも、全体に見てみると、それほどしつこくはならないように注意しました。

もしこれが本物でしたら、このようになっているはずはないと思いますが、宇宙空間で一方からだけの光を浴びる船ですので、コントラストが際立つ方が良いのではと考えました。

また、一個一個のモールドが目立つようになり、表面のごちゃごちゃした感じが強調されるような気がします。

実施はここからさらに汚しを入れていくので、表情もまた変わっていくと思いますが、まずはここまで。

7月28日
外板には色違いの部分がいくつかありますので、マスキングして塗って行き、
またこういうところもあっさりし過ぎていたので、塗装でそれっぽくします。
窓枠もこんな感じ。
ある程度仕上がった後、軽く汚しを入れてみました。

この作業、とてもおっかない・・・・。カーモデルではほとんどやらない工程ですから、勝手が全く掴めません。

やればやるほどリアルになっていくのでしょうけど、同時にきたなさも増幅されてしまうような気がして、もう一歩踏み込めないんです。

AFVや軍用機をやっている人たちは凄いと思います。

それでもとりあえずこのあたりまで進行。

写真を撮ると、まだまだあっさりすぎますね。

8月3日
汚しを入れています。

スス汚れをブラシで吹いたりもしますが、ポイントはボディー全体に描かれる雨水(?)の流れた跡。

ここは新しいエアブラシを使って「シュッ」と吹いて片付けたいと思ったものの、何度やってもシャープな感じにはならないので、結局全部マスキングして艶消しスモークを吹くことにしました。

この後、サビや油汚れなども加えて行きたい所ですが、依頼者が女性だってことを考え、やりすぎは禁物精神で進めます。

 

残る小物の一つが人形でした。

右から順に、ルーク(ジェダイの服装だから)、チューバッカ(明らか)。

そして左は、服装や右足の大腿部にあるガンホルダーから、明らかにハン・ソロなんですが・・・・・、

何でヘルメットなのよ!

 

てなわけで、顔をパテで作りました。

似せようなんて思ってません。小さすぎて・・。

でもヘルメットよりはましでしょう。

でも何でハン・ソロだけヘルメットだったんだろう。ハリソン・フォードが別格で大スターだったんで使用料が払えなかったのか、それとも金型屋に根性がなかったのか・・。

8月5日

色塗り中です。

「ヘタクソ」だとか、「チューバッカが妙に可愛い」なんて言わないでね。

だって小さいんだもの。

座らせてみました。
定位置にはめてみました。

あれ、ほとんど見えない。

ウインドウをかぶせると、さらに見えない・・。

何か考えなくては・・。

8月10日
着座位置を思いっきり前にずらしてみました。
こうすれば、見えますね。
一方、ルークの方は対空銃座に座らせました。

すごく影が薄いです。

ここからさらにサビや油汚れなどを入れていこうかと悩んだんですが、何度も言っているように、依頼者が女性だってことを考え、ここでやめることにしました。

おそらく依頼者は、きれいに単色(一部は塗りわけ)で仕上られたファルコンをイメージしていることでしょう。墨入れや雨汚れだけでもやりすぎと思うかもしれませんのでね・・・。

8月25日
完成したファルコンを震災見舞いも兼ねて友人の家まで届けに行きました。

完成画像はこちらです