第33回 モデラーズクラブ合同作品展報告 |
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新型コロナウイルス感染症の影響がまだ完全になくなったとは言えない昨今ですが、
・流行中は巣ごもり需要が拡大。室内で一人でも楽しめるプラモもその恩恵を受けた こともありホビーショーも大盛況。ただし混乱を避けるため事前予約による人数制限が行われていて、「とんでもない人込み」は避けられた印象です。
以下、自分が所属しているサークル中心に簡単にレポートします。 |
伝説のカーモデルコンテスト同窓会連盟 |
私も3月に70歳になりましたが、ここ1〜2年は体力の衰えをひしひしと感じます。他のメンバーもそうなんでしょう。 それでも皆、新作旧作を持ち寄り、にぎやかなブースになりました。 |
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右の2つは当時もの。 左2台は新作です。どちらも走行可能。 ちなみに一番左のマフラーが黒いものは1967年仕様ってことで、ロータス49Bのタイヤを幅詰めして使っています。 |
逆に私の新作は埋没した感じでした。 会場にはタミヤの若い社員も何人か巡回していましたが、タミヤの初期の1/12キットがモーターライズだったなんて話は誰も知らなかったですね。彼らが生まれるずっと前の話だし。 |
白がとてもまぶしい。フィギュアもタミヤのものを使っていて、メーカーが泣いて喜ぶ作品となっています。 |
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見る人が見ればわかるんだ。 |
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そんな孤高の存在ですが、毎年見せてもらううちに、そのすごさに麻痺している私がいます。 |
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3Dプリンタではありません、全て手作業。 |
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はっきり言って大人気でした。特に子供さんはこの前を素通りすることはまずありません。 最初は車が動いているのをじっと見ているだけですが、私が 「車を自由に取り替えてもいいよ」 と言うと、喜んでこんな感じになります。 また大人の中には 「Xで見た」 という人も結構いました。 |
![]() 動画をアップした方は他にもいましたが、NOZOさんの投稿が特にバズった理由は、 ・フィギュアと藤原拓海のトレノだけを動かしている だったからでしょう。 |
![]() メカ部分はタミヤの工作シリーズをそのまま使っているので、タミヤとしても嬉しかったんでしょう。中もしっかりと撮ってくれました。
///////// こんな風にとても反響の良かった「走るイニシャルD」ですが、大きな弱点が判明しました。 子供たちを遊ばせようとすると私がその場から離れにくくなり、結果的に他のサークルを巡回する時間が取れなくなるんです。 そんなこともあって今年は他の人の作品をあまり紹介できないのが残念です。 |
車談呆人 カー模deリング GARAGE24 |
2003年に「カープラネット三重」という名前でスタートしてから20年以上。 メンバーも徐々に増えていますが、とにかく「変態」に絞って一本釣りしていますから、今となっては私なんか肩身が狭いです。 こうやってずらっと並べ、変態度を競うわけです。
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「3Dは確かに便利なツールで、手では作れない精密なものを出力できたりもするが、万能ではない。 アナログ技術もなくなることないし、何よりも何をしたいかのセンスが大事」 だそうです。 |
前からネットでは話題になっているのでご存じの方も多いでしょう。 |
※ホントなんだもん、彼のXにそう書いてあるもん 光栄です。 |
とても全部は紹介できませんので、チョイスして。 |
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私のアナログ工作技術の全てを注ぎ込んだレガシィ。 芯にしたアリストと並べての展示は非常に効果的でした。
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ジャンプしている姿を再現するならタイヤが回ってないと不自然だろうと思ってそうしました。 評判はなかなか良かったのですが、モーターを2個回しているので電池の消費が激しいのが欠点。 「伝説」のブースにいることの多い私のところにマチウリさんが 「電池切れたよ〜」 と伝えに来ることが何回かありました。
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会場で気になった作品 |
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ribechanのブラバムは、今年のF1展示の中では私的に一番のかっこよさです。 |
2018年に展示した私のGTBを見て刺激を受け、在庫キットに手を付けたとのこと。 外装がほぼ終わり、いよいよエンジンルームと室内の仕上げを残すのみ。 私がほとんどスルーしたボディーラインへの手の入れ方が半端なく、シルエットは別物になっています。 なお、赤いミニカーは 「頑張って必ず完成させろ」 と応援する意味で私が差し上げたものです。
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今回私が見た中で、一番驚いた作品がこちら。 |
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すごいものを見てしまった。 |
静岡でも大人気だったようです。 |
ナウシカが蟲笛をくるくる回している所など、芸が細かい。 |
こちらは「がんかす」さん。 |
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まとめと感想など |
私、この3月に70歳になってしまいました。論語には 「七十にして心の欲する所に従えども矩を踰えず」 (70歳になると、心のおもむくままに行動しても道徳の規範から外れることはない) とありますので私の心にも何かしら変化が現れるのではと期待していましたが、特段変わった様子はない。こんなものかと拍子抜けです。 ただし体力の低下は如実に感じます。特にここ2〜3年は顕著で、昔ほど思い通りに体が動かないのは辛いです。 自分の体や頭を冷静に見つめてみると、精力的に模型が作れるのは長くてもあと10年前後だろうと考えざるを得ません。完成させられる台数もおのずと見えてきます。そしていよいよ本当に作れなくなる時が来るのでしょう。 でもその時になって 「ああ、結局あのキットもこのキットも作らずに終わっちゃったな」 とは思いたくない。だからこれから先は、いつかは作らなきゃと思っていたキットを中心に悔いのないモデリングライフを過ごしたいなと思います。 で、今年の静岡ですが、いつものように会場をくまなく巡回するほどは動かなかったので、あんまり語れる部分がありません。 理由としては ・うろうろする体力がなかった あたりが考えられます。でも家に戻ってから色んな人がアップしている作品写真を見ては、現物を見逃したことを悔やんでいます。反省反省。 そうなると来年に向かっての課題は・・・筋トレか。
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