第29回 モデラーズクラブ合同作品展報告 |
|
|
車談呆人 カー模deリング GARAGE24 |
GARAGE24のメンバーとして静岡に参加開始して12年目。 最近はメンバーも増えテーブルの上はぎっしりです。 今年のお題は「Old & New」。 要するに一つの車種の旧モデル・新モデルを作る・・・そういうイメージです。 GARAGE24は私の本籍地ですが、6年前からは「伝説のカーモデルコンテスト同窓会連盟」のメンバーも兼ねているのでこちらにいる時間が少なく、メンバー全員の作品写真をおさえていなかったのが悔やまれます。 |
右の写真は事前に見せていただいたものですが・・・、 |
「おお、二台作ったのか」 と思うじゃないですか。 |
二つ上の写真(赤い方)は画像を反転していたんですね。だまされた。 |
|
最初はドアを閉じた状態で見せられたんですが、 「何だ、ドア開かないのか」 と思ってしまうくらいピッタリできていました。とても真似できません。 またスパイクタイヤにすべく、ピンを一本一本埋め込んでいるんです。恐ろしや。 |
今年はソフトトップ開閉のロードスターでまたまたやってくれました。 |
|
日本広しと言えど、こんなことができる人はまずいないだろうなあ。 また、来場者が遊べるように気配りされたスイッチもkatsuさんらしい心配りです。
ちなみにこの車に乗っているのはkatsuさん本人。来年静岡に行かれる方でkatsuさんとお話ししたい方、本物もこんな感じなのですぐ探せます。
|
その秘密はプリント出力。でも全体の仕上がりは普通のプラモと思えるほど美しいものでした。 また隣の旧セリカと比べて室内の広さが全く違うのが面白いです。 確かに昔の車は皆狭かったと思い出します。 |
|
あちこち手が入っていますが、いつも思うのは仕上げの美しさ。 特に塗装については「しゃきっとしていてしかもピカピカ」という難しいバランスを見事に保っているのが素晴らしいです。 |
どう見ても面倒くさそうですが、宮崎駿さんも言ってますよね。 「大事なことはたいてい面倒くさい」 って。 |
右の方は中国のmeng-modelですが、精密で出来が良いとのこと。 昔ほど新製品を出してくれない、出しても旧車が多い日本メーカーばかり見ていないで、もっと海外に目を向けると面白いキットがたくさんありそうです。 (meng-modelの日本語サイト、文章が機械翻訳タッチで結構面白いです) |
このアルシオーネはプラモですが、一部そのようにして作ったパーツを組み込んでいます。 私には未知の世界ですが、未来の模型趣味はこういった手法が広まるのかもしれません。 |
右はご存知フジミ製(エラーを極力修正)、左はインターアライド製のレジンキットです。 トヨフリさんの腕もあるのでしょうが、インジェクションキットと比べて遜色ない仕上がりを見ると、やや値段は高くなってもこういうキットがどんどん出てくると嬉しいなと思います。 |
今回は1/12キットに手を焼いたためか、1/24の方はお題をこなすのが精一杯でした。 |
|
|
伝説のカーモデルコンテスト同窓会連盟 |
メンバーは40年以上前(1971〜1975年)に開かれたコンテストの参加者が中心。 当然ながら平均年齢は60歳前後。 今年はメンバーの3人が所用等で参加できなかったのが残念でしたが、その分他のみんなでカバーしました。 |
|
私が16歳で、Nさんが13歳(笑。 マトラF5000は架空のマシンですが、これを作るにはマトラ本体だけでなく、ローラT70のエンジン、そしてカレラ10のデカールが必要となります。 どれだけ小遣いもらっていたんだろう・・・。 |
昔、途中まで作っていて、今回完成に持って行ったとのこと。 これを機に今後も積極的に作っていくそうです。 また一人”救う”ことができた。 |
こうやって見ると、昔のF-1ってぶつかった時のドライバーの安全を今ほど考えていなかったんだなあと思います。 |
コンテスト参加を目指したものの、間に合わなかったとのこと。 ボディーはハンブロール筆塗りですって! 言われるまで気づかなかった。 |
なお、右のワイパーブレードが一見不自然に曲がっているのは、オリジナルだとAピラー付近のガラスに拭き残しが出るからだそうで、当時のラリードライバーはそうしていたんですって。 もしコンテストに応募していたら入賞間違いなしだったでしょうね。 |
|
写真はジム・ホール氏からのお礼状。 内容はおおむねこんな感じです。 「箱を開けて美しい模型を見てすごく驚きました。 |
この美しい塗装について質問してくる人がいました。 |
1/24ならタミヤの昔のスロットカーにありましたね。 まず 型を作ってプラ板をバキュームプレスする手法で作っています。今年は半完成の状況でしたが、エンジンなども組み込んで最後まで持って行ってほしいなあ。 |
N上さんの作品です。この世界観はN上さんにしか出せないですね。 |
|
|
|
|
|
昔の愛車だそうで、1/12もお作りになっていますが現在は修理中とのこと。 来年は持ってきてくれるそうですよ。 |
完成したらこれまたとんでもない作品になりそうです。 |
お陰様でどちらも多くの人に見ていただけました。 |
「全然似ていないけどかっこいい」 「完成品を初めて見た」 などの感想が多かったです。 |
会場で見た、素晴らしい作品 |
このコルベットも、思わず足を止めて見入ってしまいます。 ホイールはどうどうやったんだろう。聞けばよかった。 |
|
|
私なんかついウケを狙ってキワモノに走ってしまいますが、ここに寄るとそんな気持ちがリセットされます。 |
|
|
|
|
前列は「ネタ」作品。 |
|
二つ一緒に見ることで二倍楽しめます。 |
PROJECT Fから模型転倒虫さんとそのお仲間の単身赴任模型堂さんの作品。 ケンメリとZです。 |
|
|
|
チェーンを一個一個組み立てて、後輪がシャラシャラ言いながら回るのが楽しかった。
|
|
新潟の模型仲間えりあんさん。 |
|
|
何か凄そうですから。 |
|
エンジン全体のトーンもしっとりまとまっていて一つ一つの色の選び方にセンスを感じます。 |
真ん中の建物はいわゆる「看板建築」という、店舗と住居が兼用されているものですね。 私の住んでいる町の商店街でも見かけますが、一つ二つとなくなっていってます。 |
お酒の中に「久保田」がありますね。久保田は新潟の朝日酒造の商品で、1985年に誕生しています。 このジオラマはそのあたりの年代をイメージしているのかな・・・。 |
|
最初はネタかなと思ったら、実際にレースに出た車だそうです。 めちゃくちゃ上手なので、一瞬笑った後、思わず真顔になってしまいます。 |
静岡には素晴らしい作品が数多く並びますが、「上手い人は誰ですか」と聞かれて・・・悩むものの・・・紹介する人の中に必ず入れるのが彼です。 |
|
写真公開大歓迎ってことなので、このように・・・。
|
1/43という小さなサイズで作り込むなんて技、私には想定できないんですが、金属を上手く活用すれば何とかなるのかなあ。 |
|
ボディーなどに継ぎ目が見当たらないので、大きなブロックから削っているのでしょうか。 |
|
|
と言うわけでざっくりと目に入った作品を紹介させていただきました。 |
まとめと考察など |
静岡ホビーショーは日本で(あるいは世界で)も最大級※の模型イベント。今年も会場の賑わいは大したものでした。
でも私の場合、隣近所を見渡してもプラモを作っている人を探すことすら困難なのが現実。8万人の中には相当数「昔やっていたけど、今はやっていない」人もいるでしょうから、私なんぞは |
例えば今月はこんなところに行きました。 音楽は昔「演奏する側」でしたし、絵画は(皆さんもそうであるように)学校の授業でたくさん「お絵かき」しました。 じゃあ何で今やらずにコンサートや展覧会に行くのか・・・、それは自分が生み出すものとその道のトップクラスが生み出すものとに圧倒的な差を感じているからです。そしてその差は逆立ちしても埋められません。 現在模型を作っていない人がホビーショーに出かける理由の一つにそれがあるかもしれません。 |
ただ、模型の場合は中年になってから始めても努力すれば数年で素晴らしい水準に持ってゆけると信じています し、発想力や表現力は経験値とは別のものですから、初心者であっても楽しい作品作りができるでしょう。 展示作品の中には誰にも真似できない作品(右のピンクのゾーン)も多いですが、これならもしかしたら俺にも行けそうだと思うものを見るのもいい。 展示会に来た人たちが刺激を受けてプラモ作りを開始・または再開してくれたらいいなあと思っています。 |
ちなみに私の場合ですが、一つの作品に何百時間もかける余裕はないし、スキルも経験で手に入れたものしか持っていない。
特に今年は、ほとんどの人が箱を開けたとたんに |
一つはタミヤのマトラ。今まで作ったことがなくて「いつかは」と思っていたんですが、伝説メンバーのFさんからジャンクのギヤボックスとセットで!いただいてしまいました。 |
50年来の夢が叶います。 |
|
スバル乗りとしては超嬉しい。来年までにとは約束できませんが、なるべく早めに手掛けたい。 |
|
何だかんだと言って忙しい1年になりそうです。 |
|